
本記事は主に家庭教師の経験談を踏まえて、勉強できない子の親の対処法を解説します。
家庭教師時代は、小学生から高校生まで、偏差値30から70台までの幅広いレベルの生徒を担当しました。生徒が頑張ってくれたおかげで、多くの生徒を第1志望に合格させることができました。
家庭教師をしていて感じたことは、子供の成績は親に影響されるということです。子供に対する接し方や勉強に対する考え方次第で、勉強できない子の成績は大きく変わります。
実話を含めて、以下に解説します。
勉強できない子の親の対応の見直し
勉強できない子に希望を持つこと(中学2年生女子の実話を含む)
家庭教師時代、例えば、お金持ちの家族、貧乏な家族、幸せそうな家族、仲の悪そうな家族、両親がおらず祖父母と子供だけの家族・・・など、色んな家族に出会いました。
その中で、自分の子供だから勉強できないのは、仕方ないと言い訳してる親が意外と多いと感じました。
例えば、中学3年生の女の子の授業が終わった後のことでした。汚れた作業着を着た恐そうな父親が、「僕も勉強できなかったんですよ!勉強のことはさっぱりわかりませんわ。こいつがバカなのは仕方ないんですよ。家内がせめて家庭教師にというんでお願いしていますが、高いっすね(笑)」と、
勉強できない子の親自身が、子供の目の前で、諦めているような発言をしていました。
親がこのような考え方をしていたら、お子さんは「私はバカだからどうせ無理なんだ!」と思ってしまい、成績が悪いことを自分の遺伝子のせいにしてしまいます。
例え、直接発言しなかったとしても、親がそのような考えをしていたら子供に伝染し、悪影響を与えます。すなわち、親が子供の将来をつぶすことになり兼ねません。
勉強できない子の親であるあなた自身が、自分の子供に希望をもってあげることが大切なのです。
勉強できない子のモチベーションを上げることに努めること(小学6年生男子の実話を含む)
意識をしていなかったとしても、親が子供のモチベーションを下げていることは多いんです。
これから、僕が大学2年生の時に教えていた生徒の話をします。
それは小学6年生男子の家庭教師を1年間やっていた時の話です。
A君(小学6年生の男の子の仮名)は、親は近畿大学出身者で、息子には自分よりも良い大学に行ってほしいという志の高い人でした。そのため、A君には、関西大学の付属中学を目指して勉強させていました。
A君は、小学4年生から5年生まで塾にサボることなく通学したものの、塾の成績が悪く、偏差値40台、志望校には到底及びませんでした。
しかも、塾の成績を伸ばすために、大阪大学医学部在中の先生まで雇っていました。しかし、6年生になっても成績が伸びないため、その先生はクビになり、僕が家庭教師をすることになったのです。
しかし僕が、A君の授業を数回やったところ、なぜ、偏差値40台なのかという疑問をもつようになりました。なぜならA君は理解能力が高かったのです。
ある時、僕の授業の前にお母さんがA君に勉強を教えていました。イライラしたお母さんが「そんな問題何でできないの?そんなのできなかったらプールはいかせない」・・・など、A君のモチベーションを下げる罵声を、たびたび浴びせていたのです。
そんなある日、A君から僕に「先生、プール行きたいよう」というメールが届きました。それが初めてのメールでした。
僕はA君に必要なのは、心のケアだということに気づき、お母さんの態度は直らないので、A君とたびたびメール交換をして心のケアとモチベーションの向上に努めるとともに、せめて楽しみにしている習い事だけはいかせるよう親にお願いしました。
その結果、A君の成績は上昇していきました。そして、偏差値50を超えたぐらいからお母さんの罵声は少なくなり、
褒められていく自分に嬉しくなったA君はみるみる成長、
偏差値60を超えて少なくとも第1志望には合格するレベルに達しました。それからお母さんは僕にほとんどすべてを任せてくれました。
最終的に、A君は、当初の第1志望よりも、偏差値が高い同志社大学付属中学に合格しました。
どうでしょうか??
親が子供に対して勉強できないと諦めていることも問題ですが、
親が希望を抱きすぎて、勉強できない子に勉強を強制し、子供が唯一楽しみにしていた習い事までも子供から奪ってしまう。
結果的に子供のモチベーションを下げて、勉強できない子にしていることがあるんです。
子供は繊細です。少しのことがきっかけで能力を発揮できないことが多いものです。
親であるあなた自身が、子供のモチベーションを下げるのではなく、上げるように努めることがすごく重要です。
勉強できない子の親であるあなた自身が、勉強に関する業界の情報や知識を習得すること
冒頭にも申し上げましたが、僕は偏差値が低い子から、高い子までを指導した経験があります。
そこで感じたことは、あまり勉強をしてこなかった両親をもった子供は、不利なことが多いということです。
こういうことを発言すると、どうせDNAだろ??親が勉強できない=子供が勉強できないという方程式をすぐに当てはめがちです。
確かに、記憶力や暗記力のレベルは人それぞれです。
しかし、勉強してこなかった親は、勉強に関する業界の情報や知識、例えば、学校の偏差値、内申点と受験との関係、受験方式・・・等の受験に関する知識;
現時点で子供に何をさせるべきか?;
塾や家庭教師がいいのか?
などがわからないから、適切な選択ができないことが多いんです。
しかし、どこの塾や家庭教師に任せるのか、受験時には何をやらせるのかなど、その判断はすべて親がしなければなりません。
例えば、考えてください。
A君も最初の家庭教師である阪大医学部生が一年やっても伸びませんでした。しかし、家庭教師が変わって心のケアをしたとたん、
成績は顕著に伸びて第1志望よりもはるかに高い同志社大学付属中学に合格したんです。
従って、最終的に判断又は選択するのは勉強できない子ではなく、その子の親であるため、親であるあなたが、勉強に関する情報や知識をできる限り習得してください。
そんなん言われても、経験がないからわからないでしょ?と思うかもしれませんが、
知識がないせいで、大した塾や家庭教師でもないのに、高額なお金を払ってしまい、成績が伸びないケースもあるんです。
例え、少しであっても色んな情報や知識を得ることは、適切な判断、ひいては子供が勉強できるようになることに繋がるのです。
これからやるべき3つのこと
勉強できない子に勉強を強制してはいけない!勉強できない子の親自身が、この人のようになりたいと思える人を見つけてあげる
勉強できない子の多くは、勉強時間が足りないことが多いです。
人間の能力は人それぞれですが、IQ130以上という秀才や天才はごく一部の人間であり、その他の人は極端に差はありません。
もちろん、塾講師や家庭教師の経験上、X君なら3回で覚えられることがY君なら6回かかるだろうな!と思うことはよくあります。しかし、Y君はX君の2倍の勉強時間を確保すればいい話です。
それでは、勉強しない子に勉強してもらうためには、どうすればよいのか??
一番やってはいけないことが強制的に勉強させることです。
勉強しなさい!!と親が何回いっても、罵声を浴びせても逆効果です。
ここで、一つの対策として、このような人になりたいと思える人を見つけてあげる方法があります。
勉強に繋げられる人であれば、どんな人でもいいです。
例えば、あなたの子供が、Youtuberになりたいと言ってるとしましょう。
そこで、何バカなこと言ってんの?勉強して就職するのが一番いいのよ!
と否定するのではなく、
例えば、Youtuberとして成功している中田敦彦さんの動画(例えば若い子でも興味のもたれるスマホに関する「5G」の動画等)を見せて、「この人、慶応大学出身で学生時代色んなこと勉強してきたらしいよ。
だから色んな基礎知識があって、こんなわかりやすく解説できるのよね!学生時代勉強しておくと、知識系Youtuberとして活躍できるそうだよ・・・など、子供が、こんな人になりたいと思える人を見つけるきっかけを作ってあげることがすごく大切だと思います。
なぜなら、このような人になりたいと思える人が見つかれば、その人みたいになりたいから、勉強を自主的に頑張ってみようかなと思えるきっかけになるからです。
実は僕もそうでした。
受験勉強を真面目にしようと思ったきっかけは、元外資系コンサルの先生と出会ったからです。その人は元東京医科歯科大学医学部で、3大予備校の有名講師、税理士資格をもっていて、株で何億も稼いでいました。先生の話を聞くだけで、高校生であった僕は圧倒されました。この人みたいになりたいと思い、頑張りました。
このように、こんな人になりたいと思えれば、子供が自主的に勉強しようと思うきっかけになり、さらに、成績が少しでも上がってくると、勉強が面白くなってきてもっと頑張ろうという高いモチベーションが湧いてくるものです。
親であるあなたが、子供の将来設計を見える化してあげる
上記と似た話になりますが、早いうちから、子供の将来設計を見える化してあげることで、勉強に意味を見出してあげることが重要です。
例えば、子供がスマホに興味があり、アプリのゲームを将来自分で開発したいと思っていたことを知ったとしましょう。
そしたら、アプリゲームの開発者になるためには、どんな知識が必要なのだろう?
大学ではどんな学科にいけばいいのだろう?
そのためには、どんな科目を勉強する必要があるだろう?
などを調べてあげます。
そして、そのためには、今頑張る必要があることを教えてあげると、子供は納得して勉強に取り組みやすくなります。
今やっている数学は、コンピュータを勉強するにあたり役に立つし、アプリ開発をするにあたり海外の人とコミュニケーションをとったり、論文を読んで情報を入手するためには英語が必要です。
今、勉強していることは、何のために意味があるのか、将来設計と同時に子供に教えてあげるだけでも、子供の取り組み方は変わります。
親であるあなたが、子供に合った勉強の基盤を用意してあげる
先ほども申し上げましたが、塾や家庭教師に行かせる最終判断は、御両親がする必要があります。勉強に関する情報や知識を習得する必要がありますが、どれだけ、本やネットで調べてもわからないこともあります。
そこで、上記の項目に記載のことを意識して実践して頂いた上で、子供に合った勉強の基盤、例えば塾や家庭教師等を用意してあげてもらいたいです。もちろん、金銭面を考慮する必要はあります。
元大手予備校講師の僕が奨める勉強できない子の家庭教師と個別指導
僕からのアドバイスとしては、子供が勉強できないと悩んでいる方なら、家庭教師、もしくは個別指導の塾が推奨されます。
なぜなら、みんなと同じ授業を受けて十分であれば、学校の成績は高いはずであり、このサイトにも辿り着いていないと考えられるからです。
僕が家庭教師をしていたときは、当然成績の良い子はいましたが、多くは成績が悪く、学校の勉強についていけないと言わざるお得ない子でした。
家庭教師や個別指導の塾は、その子にあったレベルで指導を受けられるため、勉強できないと悩んでいる子でも、理解ができるようになり、少しずつでも成績が上昇していくと思います。
一方、家庭教師をやっていた僕からしても家庭教師の選択は難しいです。
それは、子供によってレベルも性格も違うし、家庭の経済状況も違うからです。
そこで、「かてきょナビ」が推奨されます。
多くの家庭教師を徹底比較できて、一括で資料請求することができるので、かなり便利です。各家庭教師にはそれぞれ特徴があり、料金も異なるため、1社の資料を見て判断するよりも、各家庭教師を比較してお子さんに合った家庭教師を慎重に決める方が、より良い判断ができると思います。家庭教師の対象者は、小学生、中学生、高校生です。
サイトのリンクを以下に添付しておきます。
また、勉強できない子には、家庭教師の他、個別指導の塾が推奨され、特に個別指導塾スタンダードがおすすめです。
スタンダードは、全国展開しており、実績があるということ。
さらに入会費用が0円で、かつ5回分の授業が無料で体験できることが推奨する理由の1つです。また、フランチャイズの塾は多いですが、スタンダードは全教室直営なため、全教室同一レベルの指導が実施できるところも利点だと思います。
何とっても、5回も無料体験できるので、とりあえず、資料請求して無料体験授業を受けてみるだけで、かなり雰囲気をつかめると思います。
以下にリンクを貼っておきます。
まとめ
子供に対する接し方や勉強に対する考え方次第で、子供の成績は大きく変わるため、親であるあなた自身が変わる必要があります。
・自分の子に希望をもってあげること。
・子供のモチベーションを上げるように努めること。
・最終的に判断又は選択するのは親であるため、勉強できない子の親自身が勉強に関する情報や知識をできる限り習得すること。
・子供がこんな人になりたいと思える人を見つけてあげること、また子供の将来設計を見える化してあげることで、子供が自主的に勉強しようと思うきっかけや、勉強が意味のあるものであることを気づかせてあげること。
・これらを実践した上で、勉強できない子に合った勉強の基盤(塾や家庭教師など)を用意してあげること。
・勉強できない子には、例えば、かてきょナビ、個別指導塾スタンダードなどが推奨されます。
この記事が少しでも、お役に立てれば幸いです。